2009年4月10日金曜日

昨日 日本貿易振興機構(JETORO)主催の「インド経済・経営研究会」の題9回に出席してきました。
毎回テーマを変えて勉強しております。昨年の12月頃からの勉強会です。

今回のテーマは「インドにおける知的財産について」でした。
結論からもうしまして、正直あせりました。なにがって?日本の対外国に対するビジョンがあまりにもないことにです。

インドは「自分たちが保有している知的財産をいかに自国のためにつかうか」に国を挙げて取り組み、
流出、盗用を防ぐ手だてをしております。それはまだ完璧ではないですが、いずれ形になってゆくでしょう。

一例として紹介すると「生物多様性に関する法律」についてですが、インドからの出自が明確な植物や、ノウハウなど(うこんやニームなどの薬品としての精製方法)や、アユールヴェータ(エステに利用される技術など))を外国が特許を取っている場合は取り消しまたは、相応の利用料が必要というものです。

これは日本など素材を外国から仕入れたりする製薬業界や、エステ業界などに直接影響がでる話です。

このように今後世界は「自国の国境内にあるものは私たちのもの」という意識を人、モノ以外に情報まで保護するようになってきています。

繰り返しますが、日本は無対策です。日本にはたくさんに誇るべき資源、ノウハウがあります。
もちろん上記をそのまま適用すれば軋轢を生むことは間違いないでしょう。

いかに他国とうまくやりながら自国の利益の先を見通すか。それが必要ではないかと、おもいます。
まだ国家という枠組みが強固な現在は重要な話題だと確信します。

私たちに何ができるか?今は現行法においてのみ対応が可能ですが、心許ないというお話です。。。

来年度 生物多様性条約第10回締約国会議 が 名古屋で開催されます。ご興味のあるかたは上記の詳しいことが掲載されております。
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/index.html

私も引き続き情報を集めていきたいとおもいます。

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